女性の人権・イスラム系

2021年03月21日

Married to a Bedouin - ベドウィンと結婚したNZ女性(実話)


Married To A Bedouin (English Edition)
van Geldermalsen, Marguerite
Virago
2010-09-02



ヨルダンのペトラ遺跡に住むベドウィンと結婚した
ニュージーランド人のナースの話

ヨルダンに行ったことがある人は、
ペトラ遺跡の休憩所のお手洗いの近くで
本を売っている男性を見たことがあるかも
(もういないかも↑。。。。)

その男性は、この女性の息子にあたります。


文中にアラビア語の単語が沢山出てくるので、
一応英語で説明されているんだけど、
なかなか頭に入ってこなくて、

毎回アラビア語が出てくると
「あれ?なんていう意味だっけ?」なんて、
ページを戻ったりしてしまう

当時のベドウィンの生活が書かれているんだけど、
生活の違い、価値観の違いに驚かされることが沢山あります。

この生活を成し遂げた彼女はすごいと思う!


毎朝、壁で焼くパンは美味しそうだな~って思った



vonny at 00:35|PermalinkComments(0)

2021年01月17日

ハラハラが止まらない!タリバン主催のクリケットゲーム

The Taliban Cricket Club (English Edition)
Murari, Timeri
Allen & Unwin
2017-01-01


Taliban Cricket Club / Timeri Murari
ページ数:337
★★★★★

感想
これはすごい1冊
タリバンだから残虐シーンがあるかと思ったら
なんと国外脱出が絡んでくるクリケットゲーム!
ハラハラが止まらず、
あっという間に読み終えた!


あらすじ紹介

タリバン支配下のアフガニスタンでは
女性の地位は低く
独りで出歩くことは禁止されていて
必ずmahram(マーラム)と呼ばれる
親族の男性を保護者として
一緒に出歩かなければならない。
それを破ると罰せられる。

主人公の女性記者Rukhsana(ラクサナ)は、
タリバン支配下のアフガニスタンの日常を
記事にして世界に発信する仕事をしていた。

タリバン政権下では
娯楽が禁止されているため
国民が夢中になれる娯楽がない。

ある日タリバン政府は正式にクリケットを
国のスポーツとして許可すると発表した。
それと同時に全国大会を3週間後に主催し、
優勝チームにはパキスタンへの
遠征トレーニングの権利が与えられる。

これは人生が変わるような大チャンス!




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vonny at 13:21|PermalinkComments(0)

2014年07月31日

Girls of Riyadh - Rajaa Alsanea





衝撃を受けた1冊

私がクウェートに住んでいた時に出会った1冊。
クウェートからサウジアラビアの国境まで車で2時間半くらい。
クウェートよりもヴェールに包まれ、保守的で、
とても妖しげな雰囲気のあるサウジアラビアに、
一度は行ってみたいと思ったけれど、
女性の入国は厳しかったです。(行ってません)

この本が全サウジアラビア女性の恋愛形式ってわけではありませんが
1つの恋愛小説としてみれば、楽しいものです。
どちらかといえば、登場人物4人の恋愛なんだと思います。
そこにイスラム教が入ってきたり、
保守的な世界が入ってきたりと。。。。


ーーーーーーーー
サウジアラビアの首都リアドに住む
4人の上流階級の女の子たちの恋愛を
メール形式で配信した物語。

4人の女の子たちは、サウジアラビアの宗教と伝統に挟まれ、
自由でオープンな恋愛はできなく、
男女の接触も最小限に限られている中で、
どうやって異性と連絡を取り、恋愛に発展していくのかを、
4人の恋愛を通して、異国の恋愛事情を垣間見ることができます。
インターネットや携帯電話で恋の駆け引きを行う姿がとても新鮮でした。
4人それぞれの恋愛が、いろんな形で完結します。
全員がハッピーエンドとは言えないが、
宗教と伝統は恋愛よりも強いものであり、
許される範囲で、精一杯、恋愛をし、仕返し(?)をしました。
笑いもあって、楽しかったです。

恋する乙女の気持ちは、世界中、同じなんです。
ーーーーーーーー

そういえば、クウェートでも、本屋の雑誌コーナーでは、
女性誌の表紙で、肌が沢山露出していたりすると、黒塗りされています。
女性の胸や足などは、黒塗りです。

映画館でも、キスシーンやベッドシーンはすべてカットされています。
例え、ディズニーのアニメでもキスシーンはダメなんです。



vonny at 11:19|PermalinkComments(0)

2014年05月07日

A thousand splendid suns - Khaled Hosseini



読み始めたら止まらない
これから先の人生で、
忘れることのない本だろうと思う

ーーーーーーーーーー
この話は、アフガニスタンが舞台となっていて、
男尊女卑の厳しい世界で生きていく女性の物語。

主人公はマリアム。
マリアムの夫は30歳以上も年上のラシード。
マリアムとの間に子供が恵まれず、
はじめは優しかったラシードも、
流産が重なり、どんどん暴力を振るうようになった。
逃げ出すこともできず、耐えるしかない状況に変化をもたらしたのは、
ラシードの第二夫人となった若き女性ライラ。

はじめはマリアムはライラを嫌っていたけれど、
ライラが女の子アジザを出産し、
それをきっかけに友情みたいな家族愛みたいな感情が芽生え始めた。

二人は家庭内暴力に苦しみ、
手を取り合って、なんとかラシードから逃げようとするが、
それがバレてしまい、また酷い暴行を受ける。

そして、最後はマリアムが衝撃的な行動と決断をすることになる。

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マリアムは生涯子供には恵まれなかったけれど、
ライラの存在が、守るべき大切なものとなったんだと思う。
まるで母が子を守るような感じで。
マリアムのとった最後の決断は、本当にすごいものでした。

男尊女卑の世界で、強く生きていく女性の姿が描かれていて、
涙なしでは読めない1冊です。


vonny at 13:30|PermalinkComments(0)

2014年01月18日

Desert flower - Waris Dirie



読み始めたら止まらない実話です

主人公Waris Dirieはアフリカのソマリアの遊牧民出身で
彼女がスーパーモデルになるまでのストーリがーづつられます。

かなり過酷な想像しがたい過去を持つ彼女の人生を読んで、
心にずしーんとくるものがあります。

ソマリアで行われる女性の性器に関する儀式は、
麻酔もなく衛生管理もされてない刃物で行うので
ウイルスに感染しての死亡率も非常に高いです。

将来の旦那様のために5歳のときに行ったこの儀式。
そして月日がたち、結婚相手は、歳をとった爺さんに決定しました。
そして彼女は逃げ出しました。
砂漠の中を当てもなくどんどん逃げました。



彼女の壮絶な人生を読んで、知らなかったアフリカのことなど
ビックリさせられることが多くありました。

彼女の勇気と行動力とプラス思考はすごいと思います。


読んでよかった1冊です。
読みやすかったです。



vonny at 11:30|PermalinkComments(0)